スナップとスナイプ、そして集合写真
私はここ3年ぐらい、 RSGT と DevOpsDayTokyo それと亀有の例大祭でカメラ係をやっています。
カンファレンスで撮影係をやっていると、いつもちょっとした被害妄想的なものに陥ります。 私は趣味というのもおこがましいレベルでカメラを触っているが、持っているカメラが仲間内の中では、たまたま少し高価なカメラだったので、カメラ係をすることが出来ました。ですがこのカメラ、高価とはいってもそれは5年前の話で、今でも良いカメラといえば良いカメラなのだけど、デジタルカメラの宿命でセンサー部分に関しては完全に時代に置いて行かれています。
カメラには沢山の撮影に影響するパラメータがあるが、特に大きな影響を与えるのが F値、シャッタースピード そして ISO になります。 カンファレンスとかで撮影すると、特にISOの部分が気になる。
カンファレンス会場は通常、人が心地よく過ごせるように、オフィスよりは暗く、飲み屋よりは明るくぐらいになっています。特に講演中はスライドを綺麗に見せる目的で室内は暗め、特に講演者の周りはかなり暗めになっていることが多いです。この状態で、講演者がよく動き回る人間の場合シャッタースピードは1/200ぐらい欲しいところですが、さらに望遠レンズをつけている場合はシャッタースピード1/1000は欲しい。望遠だと化物レンズでもつけない限りF4-F5あたりになる。それで明るめの写真を撮ろうとするとISOは6400あっても足りなくなることがあります。
無論ストロボを使えばいいのですが。昨今は使いにくいと感じています。なぜなら最新のカメラですとISO値が超高いカメラが珍しくないのです。51200なんてざらにあります。そういったカメラだとストロボを使わずに明るい写真を撮ることが容易なので、ストロボを使っていると聴講者にとって非常にノイズになるように私は思えてしまうのです。高いカメラを買えば、ストロボを使わずに撮影することができるのですから。
スナップを認識する
RSGTの初日の後、やはり自分のカメラの力不足を感じながら帰路につきます。 ふと思い立ち、構図の新しいアイディアが欲しくなって、家の近くの書店のカメラ雑誌コーナーをふらついてみます。そこにあったのはアサヒカメラの特別号「肖像権時代の最新スナップ撮影術」でした。テーマにも惹かれましたが、カバーのモノクロ写真の格好良さと、コーナーの一つとして、私の好きな写真家の一人の森山大道さんへのスナップ撮影に関するインタビューがあったので、買って読んでみました。衝撃を受けました。特に使っている写真機などに関するこだわりに関するアンケートがあったのですが、全部オート、特にこだわりなしとの記述がずらずらと並んでいたのです、使っているカメラも高級めのコンデジ。後は撮りまくるだけという潔さ、そうかスナップってこんな感じだったんだ。スタジオ撮影とは違うんだよな。その場の空気を切り取るのが仕事なんだ。だったら高速シャッターで全部オートで後は感覚だけでビシバシ撮っていきゃいいんだ。その後夜でしたが慌ててRX100MR5を取り出し、全部マニュアルにしていた設定を全部オートにしました。その設定をやりながら、会場で一緒にスタッフやっていた方で某有名カメラメーカーにお勤めの方がいたのですが、その人が全部マニュアル設定ばかり使っている私を見て「オートも使ってあげてください、頑張って作ってるので」と言ってたことを思い出しました。そうだよね、作ってるものに貴賎はないよね。マニュアルで撮った写真もオートで撮った写真も一緒だよね。
翌日
翌日は吹っ切れたように、ガスガスとスナップを撮りまくっていました。意識してスナップを撮るぞと意識するのは、なんというかカメラを意識から外して、脳とカメラを直結する作業が必要でしたが、慣れてからは歩きながら撮っていました。ただし、撮るぶんにはいいのですが、スタッフとしては撮った後の笑顔ケアを忘れ気味だったなと後から反省しました。撮る瞬間は抜き打ちで撮るので皆様の自然な感じが撮れて良いのですが、やはり盗撮っぽくなっちゃうので、撮った後にありがとうの気持ちを出す必要があるなぁとか考えたり。
集合写真
カンファレンスや祭りなんかでもお決まりでちょっと緊張する作業が集合写真。撮り方は決まっているので、落ち着いて手順通りやればいいだけですが、200人以上の人を拘束している状態で落ち着くのが難しいのと、集まった人数が多すぎて私のカメラの画角では厳しくなってしまうのが問題でした。いっそ魚眼にしてしまうかと考えますけど、フルサイズカメラ+18mmとかがいいのかと、またカメラ購入に頭が飛んでしまいます。
まとめ
CP+に行って、新しいカメラを買うための目星をつけよう。