Dynamics AXのお仕事の最初の頃の、

皆がAXって何よ?って感じだったころ、

打ち合わせの会話は適度にカオスっていた。

Axapterで作るんだよね?」

「え?**X++**で実装するんじゃないの?」

「え?え?MorphXって名前じゃなかったっけ?」

AIFでやらなきゃいけないとか聞いたけど?」

「ところでAXって何?」

うーん、燃え上がる雰囲気が漂っていますね。

楽しそう。

で、以下整理整頓

Dynamics AX

元の製品名はAxapter。

Dynamics製品群はMicrosfot社が持っているERPとCRMの製品群のことで、

Dynamics AXはその中にある4本のERPパッケージのうちのひとつ。

ちなみに2バイト文字に対応しているのはDynamics AXとDynamics NAVだけ。

Dynamics NAV

元の製品名はNavision。

AXとNAVは両方ともERPパッケージであるが、差異は以下の通り。

AX

NAV

対象企業

50億〜500億円の企業
(中堅規模以上)

数十億〜200億円

(中小・中堅企業)

導入要件

独自要件あり

シンプルに

NAVは日本でも導入が行われていたらしいが、

AXに関してはほぼゼロ。

ただ、欧州では活発に使われている製品らしいです。

ちなみに今回のお仕事も海外への導入でした。

Axapter

昔のAXの名前。

Damgaard社が作成。

この会社が2002年MSに買収され、

製品名がAxapterからDynamics AXに変更された。

MorphX

AXにくっついてくる拡張機能実装用IDE

X++

MorphXでコーディングをする際に使われる言語。

C言語のようなC++のような。

C#のようなどっちつかずなインタプリタ言語。

C言語の遺物マクロが跋扈しているので注意が必要。

ガベコレありなので、慣れれば生産性はそこそこ。

なんでX?ってのは、元々Axapter時代に使われていた拡張用言語がXALだったからとか

(Dynamics AX 4.0 開発ガイドの前書きより)

AIF

Appication Integration Framework : アプリケーション統合フレームワーク

Dynamics AXが他のアプリケーションとやりとりをするためのサービス群

インターフェースにはXMLドキュメントを使用する。